スマートフォンの害―健康被害と依存症―

※この文章は、早稲田大学「学術的文章の作成」という講義の課題として提出したものです。

 

私はスマートフォンを害だと考える。なぜならスマートフォンは、健康被害と依存性をもたらす可能性があるからである。

スマートフォンが与える健康被害とはどのようなものだろうか。桜井(2016)は、「スマートフォンをはじめとする携帯電話が脳に与える影響」を挙げており、「世界保健機関(WHO)が2011 年に報告しているとおり、携帯電話を耳に当てているときに放出される電磁波によって、脳腫瘍などのがんにかかる確率が高くなる」という(この他にも、肩こり、頭痛、血行不良、視力低下、不眠症などが挙げられる。このようにスマートフォンは、健康被害という明らかな害をもたらすのである。

次にスマートフォンが与える依存性について考える。特に重大な依存性を与えるとされているのはSNSである。SNSは、現代人の「誰かとつながっていたい」という欲求に答えてくれるのである。土筆(2014)は、「インターネットを介した情報のやり取りに時間を奪われ、SNS上の人間関係に翻弄され、スマートフォンに依存する生活は、私たちに何をもたらすのか。」(p.37)と問いかけている。適切に利用することが出来れば、スマートフォンは大変便利な道具であるが、現状では多くの人がスマートフォンに依存しているため、害と言わざるを得ない。

以上、健康被害と依存性という2つの点から、スマートフォンは害であるということができる。

参考文献

桜井さきこ(2016)「西北からのことば スマートフォンの影響を認識して利用しよう!」『晩稲田ウィークリー』6月号、pp.15-16

土筆哲也(2014)「今月のコラム スマートフォンは人間に何をもたらすか」『思想とメディア』65(2)、pp.36-37