世界遺産とユネスコの活動

 

※この文章は早稲田大学世界遺産ユネスコの活動」という講義の課題として提出したものです。

1. 世界遺産とは

理念

教育・文化・芸術活動を通して世界の恒久的平和を実現していくことを第一目標に掲げるユネスコ。そのユネスコが、「顕著で普遍的な価値」を有すると認められた文化的遺産や自然環境などを、人類共通の遺産として保護・保存し、国際的な協力および援助の体制を確立することを目指して世界遺産条約を採択した。

目的

世界遺産リストに登録された文化遺産や自然遺産を、人類共通の遺産として破壊や損傷から保護・保全し、将来の世代に伝えてゆくための国際的な協力体制の確立

登録後の影響

・遺跡の存在が世界的に知られ、知名度向上、観光客増加 ・地域経済社会の活性化 ・オーバーユースに伴う環境汚染 ・観光客のマナー違反 ・観光サービス産業の拡大による地域住民の文化や生活様式への影響

2. 今後どのような活動をしていくのか

なぜ、誰のために、何を保護するのか

(1)なぜ保護をするのか

・考古学的に価値があるから。 ・より多くの人々に存在を知ってもらうため。 世界遺産登録に伴う経済効果で観光収入を得るため。

(2)誰のために保護をするのか

・地域住民のため 村人たちは、自分たちの地域にある遺跡の価値を認識出来ていない。これからもずっと遺跡を残していくためには地域住民の正しい知識や愛着が必要である。

・人類のため 価値ある遺跡が、専門家を除いてほとんど知られてないのはもったいない。将来の世代にもきちんと伝えるべき。

(3)何を保護するのか

・3世紀BCからAD13世紀にわたる遺跡(多くは埋蔵されているが、一部壮大な石造建造物) ・人間の手が加えられていない自然 ・グループ独自の織物、音楽、踊り、金属細工

具体的な保護の方法

・農民たちに遺跡についての正しい理解をしてもらう。 ・遺跡の保全に関する子どもたちへの教育活動を行う。 ・遺跡の維持・修復を継続的に行う。 ・地域住民の主体的活動に目をむけた法整備を進める。 ・観光客受け入れのための準備。現金経済への移行など。